会長コラム2013年6月

「第50回日本リハビリテーション医学会学術集会に参加して」



 まずは6月8日に行われました(公社)日本理学療法士協会総会におきまして、平成25年・26年度協会役員理事の承認を頂きました。選挙の際、応援下さった研究会会員の皆様 には深くお礼申し上げます。また、その席におきまして今期の協会執行体制が発表され、半田会長より職能業務執行理事という大役を仰せつかりました。今後とも応援の程よろ しくお願いいたします。

 さて、第50回日本リハビリテーション医学会学術集会に参加して来ましたので以下に報告致します。

6月13日、一日目。
 午前中に有楽町国際フォーラムに入りました。午後一で兵庫医科大学道免先生の講演「片麻痺の上肢機能改善のニューロリハビリテーション」を 拝聴。会場でもお声かけいただき光栄でした。やはりセラピストと同じ目線でお話し 頂ける素晴らしい先生です。終了後、会場Cへ移動。シンポジウム「関連専門職シンポジウム−未来のリハ医学会への期待−」に参加して中村OT協会長と看護協会松月先生のお話を拝聴 しました。

6月14日、二日目。
 ポスターを見て回っていて全日本男子バレーのチームドクター杏林大学の林先生 (右写真・プロフィール)に久しぶりにお 会いしました。林先生にはドーピングコントロールオフィサーの資格を取る時に随分 お世話になりました。当院にアスレティックリハビリテーションを導入する際にマネージメントもして頂きました。 (2002年当院でスポーツ診察していただいている画像はこちら
 代々木で開催されたワールドカップバレーに行って研修した頃のこと が懐かしいです。そして林先生は非常勤で精神科の病院に行かれているのですが、そ こには理学療法士が10人も勤めていて、そこで運動器の1基準も取得されているそう です。当日はそこでの成果をポスターで発表されていました。これまた現在、理学療 法士協会で取り組もうとしている分野でして職能執行理事を仰せつかってすぐにお会 いできるとは…運命的なものを感じました。

 午後は脳卒中の口述発表(上肢)を第五会場で聞きました。ほとんどの発表がロボット、 AT、BCI(BMI)、TMS(頭蓋磁気刺激)、反復刺激療法、課題志向型作業療法の組み合わ せによる麻痺手に対する治療効果の発表でした。
 そこにはほとんど療法士による介入の姿はなく、特に理学療法士は不要…とまで言わ れているような空気がありました。ボバース研究会会員以外の理学療法士が麻痺側上肢に 取り組む頻度が低いという事もあるでしょう。リハ医学会での当研究会会員の発表に今後期待します。
 会場から移動中に偶然ですが、兵庫医科大の作業療法士、竹林さんに遭遇しました。フェイスブックで以前より親交があったのでCI療法の 事、半球間抑制の事、姿勢制御と上肢の事、今後のニューロリハビリテーションの進 む道について意見交換しました。
 二日目は川平先生(鹿児島大学)にもご挨拶できましたし充実した一日でした。

6月15日、三日目。
 午前はサテライトシンポジウム「脳卒中片麻痺のリハビリテー ション」に参加。会場外で久しぶりに慶応の里宇教授にお会いしたのでご挨拶。 シ ンポジウムはまさに最新のFESに始まりロボティックス等…通常の理学療法、作業療 法と併用した効果が示されていましたが療法士の姿は一度も出てきませんでした。
 竹林さんは唯一セラピストとしてリハ医の前でCIMTプラスロボティックスのプ レゼンされました。内容はCI療法についてでしたが会場で唯一、療法士の姿が見えて嬉しく感じました。
 会場では理学療法士協会の顔に戻り、座長の産業医科大学蜂須賀先生にご挨拶。ま た、久しぶりに石川誠先生にお会いしたので協会の職能執行理事になったことをご報 告しました。

 午後からはまず併設会場で行われていた脳性麻痺学会に出て、久しぶりにお会いした研究会小児指導者児玉先生、野口先生にご 挨拶した後、佐賀大学の松尾先生の講演を拝聴しました。スイッチ等の工夫により、 かなり重度障害を持った子供達が自分で移動している姿は感動的でした。講演終了 後、ボバース研究会会長として松尾先生にご挨拶させて頂きました。

 リハ医学会に戻り、水間先生司会、石川先生と宇都宮厚生労働省医療課長、迫井老健 課長のシンポジウム「リハと行政」に参加してきました。こんなところには中身は書けませ んが、次回の診療報酬改定に関するやりとりが多数ありました。
終了後には宇都宮厚生労働省医療課長にご挨拶。日本理学療法士協会の職務柄、今後お会いすることも多くなるでしょう。

6月16日、日曜日。
 CIMTセミナーに参加。終了後、道免先生にご挨拶し、足早に会場 を後にしました。さすがに5時間の麻痺側上肢への集中トレーニングは当院では難し いと思いますが、自主練習における課題の難易度設定や実生活で麻痺側上肢を使う事 を習慣づけるためのトランスファーパッケージ等、当研究会会員にとってもヒントになるものが沢山学べまし た。折を見てお伝えしていければと思っています。

※リハ医学会で脳卒中後遺症者の麻痺側上肢機能評価尺度は下記のMALを用いたものが多数でした。CI療法の治療効果の高さもこのMALとSTEF で表されていました。今後、研究会会員による麻痺側上肢の改善度評価にMALの使用も望ましいと私は感じましたので参考までに。

「新しい上肢運動機能評価法・日本語版 Motor Activity Log の信頼性と妥当性の検討」
高橋香代子、道免和久、佐野恭子、竹林崇、蜂須賀研二、木村哲彦
作業療法 28(6):628〜636、2009

第50回日本リハビリテーション医学会学術集会ホームページ


日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成25年6月24日

   
 


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