会長コラム2013年3月

「再生医療とニューロリハビリテーション」



 研究会会員の皆様にはこの度、公益社団法人日本理学療法士協会役員選挙におきまし て多大なる応援を頂き、ありがとうございました。
 総会での承認を待ちますが、おかげさまで前回以上の4位という結果で今後も頑張 らせて頂けることとなりました。今後も自分なりに精進致しますのでご指導ご鞭撻の 程、よろしくお願い申し上げます。

 理学療法士協会小児領域の文化学会ですが、おかげさまで理事会において「日本小児理学療法学会」という分科学会に認めて頂ける事が承認されました。 他の領域と肩を並べて認めて頂けたこと は嬉しい限りですが、反面、本当に独り立ちできるのか・・という不安もあります。 A会員の方々には協力して盛り上げて頂けるよう重ねてお願い申し上げます。

 さて、先日、再生医療(ips細胞)の研究をしている友人(理学療法士/大学教授)と話す機会がありました。 彼によるとすでに動物実験レベルでは脳損傷・脊髄損傷の再生医療はかなりの治験が進んでいて、人工的につくられた脳損傷により歩けなくなったマウスが 再生細胞の移植によって再び歩けるようになったりしているレベルだそうです。
 ヒトのレベルでは日本では先日やっと札幌医科大で 治験が始まりましたが、中国では人体レベルでも成果が上がっているという話もある そうです。すごい進歩ですね。その友人ともお話ししましたが、今後は再生医療+リハビリテーションに よる再学習が今後のニューロリハビリテーションの主流に なっていくかもしれないようです。

 すなわち将来、再生医療によって損傷された脳細胞・ニューロ ンが組織としては再生されるようになります。しかしながら網膜などとは違い、神経の場合、組織は再生されてもそれが「機能」を持つためには再学習が必要なわけで、ニューロ ンネットワークの(再?)構築化が必要となります。
 我々も脳細胞や身体構造は持って生まれてきますが、重力環境下で何度も転んで運動学習し ながら身につけたようなニューロンネットワークの機能化やバランス機能の発達があるわけで、再生医療でもこのような学習(リハビリテーション)が必要で、 それが今後、療法士の主な仕事となるかもしれな いと言われていました。
 一方で、それだけ高頻度の情報を再生ニューロンネットワークに入れ続けるために はロボットアーム等によるリハビリテーションもその時代大きな役割を担っているかもしれないとも言われていました。
 ボバース概念に基づくニューロリ ハビリテーションの今後はどうなって行くのか・・興味深いところです。  


日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成25年3月31日

   
 


当研究会へのお問い合わせ、ご質問は、下記の連絡先までお寄せ下さい。
日本ボバース研究会事務局:〒536-0023 大阪府大阪市城東区東中浜2丁目1番23号 栄泉第一ビル4階
TEL:06-6962-6722  FAX:06-6969-9667   Eメール:bobaken@nifty.com


制作:日本ボバース研究会インターネット事業部