会長コラム2012年7月

「第2回日本ボバース研究会学術大会」



 7月28日29日に第二回ボバース学会が弁天町大阪ベイタワーホテルで開催された。大会長は彦田龍平研究会副会長、副学会長は小室幸芳研究会副会長と ボバース記念病院鈴木三央氏が努められ、 大盛況に行われた。一日目は大会長基調講演で「原点、そしてこれから。−ボバースアプローチ実践病院の中で学んでいること−」というタイトルで彦田学会長の 小児領域でどのようにハンドリング実践を学んでこられたか・・等をお聞きすることができた。先生がお若い頃、実技で教わった内容を力の方向まで 細かく図に書いてまとめておられたのが印象的だった。

 その後口述発表が行われ、表面筋電で片足立ち時の腹横筋活動の研究や姿勢変化による腹部筋の活動をエコー で計測したものなど興味深い発表が多く、勉強になった。会場では古澤正道成人上級指導者から「今後、多裂筋の針筋電図を計測してその姿勢制御における機能を 追求して欲しいとのリクエストも出され、会場の参加者も交えて有意義なディスカッションが行われた。

その後、シンポジウム「24時間コンセプト」が行われ(写真右)森之宮病院ST田子歩女史、森之宮病院OT小野剛氏、山梨リハビリテーション病院PT北山哲也氏(写真は左より 田子女史・小野氏・北山氏)がそれぞれの 職種の立場から24時間コンセプトについて話され、その後、会場参加者とお三方でシンポジウムが行われた。小野氏の「夜勤帯の看護師は懐中電灯をポケットに突っ込んだまま ラウンドしており、ポジショニングのアイデアを図に書いて壁に貼っておいてもほとんど見えないので工夫が必要」など、考えさせられる内容、参考となる内容も 数多くあった。



 学会一日目終了後は一般社団法人日本ボバース研究会定期総会(写真左)が開催され、役員選挙が行われた。選挙の結果、 私が会長として再任された。今期も自分にできることを精一杯行い研究会の発展に貢献したい。

 また、会場からは「小児領域の発展に研究会としてさらに力を注いで欲しい」との要望があった。確かに小児領域の講習会は開催期間が8週間と長いこともあって 参加者が増えないので全国で2箇所しか開催されていないのに比べ、成人領域の基礎講習会は全国で10以上行われているため、成人領域の会員が毎年5倍位上の ペースで増加しているのが実状である。 研究会としてもABPIA(アジア小児ボバース講習会講師会議)と協力しながら小児領域の活性化を図って行きたい。特に一般病院の成人領域会員が 小児を診療する機会が増えてきている。 成人会員に対する小児療育教育等についても勉強会・講習会について今後検討されるべきであると考えている。






 二日目の日曜日は南大阪小児リハビリテーション病院医師梶浦一郎先生(写真左)の特別講演「原点、そしてこれから。−謙虚と挑戦−」、その後ボバース記念病院理学療法士古澤 正道先生(写真右)の特別講演が行われた。お二方のお話は会員のこれからに役立つ提言が含まれていて素晴らしい内容であった。

 次回は2013年7月27・28日に東京で開催予定、今年以上の多くの方に参加して頂きたい。  



 

日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成24年7月31日

 
 


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