会長コラム2011年6月

「成人片麻痺基礎講習会ニュープログラム」



  今年の当院開催IBITA成人片麻痺基礎講習会は例年より早い時期、6月27日から前半二週間が開催された。記念すべき当院開催第10回目の基礎講習会である。
 昨年から当院もBBTA(英国ボバース講師会議)と同様のニュープログラムで講習会のプログラムを組んでいるが、昨年は山本インストラクターがコースリーダーだったので自分でプログラムを組むのは初めてだった。

  ニュープログラムの主な変更点はまず、クリニカルリーズニングを主体とすること。講師の患者治療を受講生が見てクリニカルリーズニングを行い各自の用紙に記入、治療終了後にグループで話し合い発表する。その発表に対して指導者が指導者の考えを伝えるという構成で、治療実習の発表においても同様にクリニカルリーズニングを行った。

 次の変更点は神経科学の講義内容であり、中身については「The Bobath Concept in Contemporary Clinical Practice」にJulieらの最新の解釈があるので参考にして欲しい。もちろんホームページのトップページに紹介してある「近代ボバース概念理論と実践―成人中枢神経疾患に対する治療―」も参考になる。

 9月に行われる3週目までの課題は、受講者全員が課題分析のテーマを決めて患者治療を行い、その画像を持って来る事である。3週目プログラムの中で指導者も参加し、その画像を題材にクリニカルリーズニングを行って、さらに指導者が具体的な実技提示を行う予定である。

 前半の二週間を終えての受講生の感想に「この概念は本物だと思った」という言葉がいくつかあった。考えるセラピスト、あきらめないセラピストを作り出すのがこの講習会の目的でもある。「本当の事を本当だと言い続けるためにはかなりのエネルギーが必要である」と私は答えた。三週目に受講生に会えるのが楽しみである。

「The Bobath Concept in Contemporary Clinical Practice」
Julie Vaughan Graham, Catherine Eustace, Kim Brock, Elizabeth Swain, and Sheena Irwin-Carruthers.
※yahooでJulie Vaughan Grahamを検索すると上記文献をPDFで読むことが出来ます。

 

日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成23年7月11日

 
 


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