日本ボバース研究会 会長コラム


会長コラム2010年12月

「JBITA会議とチューターズモジュール」



 12月9〜12日に行われたJBITA(日本ボバース講習会講師会議)とチューターズモジュール(講師対象講習会)について報告をしておきます。

 JBITA会議での主な議題は「イントロダクトリーモジュール講習会」の要項検討でした。 この講習会はボバースの成人片麻痺3週間基礎講習会の前段階講習会で、イギリス(BBTA/英国ボバース講習会講師会議)では この講習会を受けなければ基礎講習会を受けることができません。
 期間は1・5日間で基礎概念・神経生理・クリニカルリーズニングの講義、治療デモ、運動分析・課題分析の実技といった構成になるようです。
 日本では移行期間として今までの正常運動講習会(ヒューマンムーブメントコース・ノーマルムーブメントコース)やインフォメーション講習会 を読み替えながら2・3年内にこの制度に移行しようと言う事がほぼ決定しました。

 申込み受付や運営はJBITAで一括管理しますが全国的に開催し、希望の場所も選べるようです。内容については今後、全国何処で受けても 同じになるようにしていく方針です。
 当院ではとりあえず来年は「イントロダクトリーモジュール講習会」二つと現行までのインフォメーション講習会の計3回を企画しています。

 その日の夜は紀伊克昌先生と古澤正道先生がIBITA名誉会員に推薦・承認されたお祝い会でした。

 翌日からメアリー・リンチ女史(IBITAシニアインストラクター/英国)の講師対象講習会が行われ日本の指導者が20人以上が参加し、 指導を受けました。
 講習会の概略をお伝えすると、歩行において非麻痺側から一歩目を振り出す事の重要性を神経科学に基づいて説明され、その構成要素に関わる実技やレクチャー、 そして症例の治療デモンストレーションが主な内容でした。
 特に強調されていたのは腓腹筋、特に内側頭の長さをしっかり保つ(もしくは長くする)という事で、 文献的に裏付けがあるのかどうか分かりませんが、「ヒールストライクの時に腓腹筋が伸ばされることが前庭に働きかける要素があり、 その後に起こる抗重力伸展活動を伴った立脚期を作り出す引き金になる」との事でした。

 また、一歩目を非麻痺側から踏み出すことで正確なヒールストライクが起こりCPGが駆動しやすくなるとの説明もありました。


 その他には実技を通して肩甲帯の働き(Scapula setting)と広背筋の重要性(上部体幹の選択的なダイナミックバランス)についても指導がありました。

 実技の内容については今後、講習会や研修会で機会があればお伝えしていきたいと思います。



※「イントロダクトリーモジュール講習会」は主に成人を治療されている方対象の内容です。

日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成22年12月25日

 
 


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