日本ボバース研究会 会長コラム


会長コラム2010年8月

「基礎講習会ニュープログラム」

 

 当院の成人片麻痺講習会も今年で9期目となる。
 世界的な流れもあってBBTA(イギリスのボバース講師会議)に準じて当院の講 習会も今年からニュープログラムに変更した。大きな変更点としては昨年までの実技 10段階に変わって下記の実技構成となった事だ。Movement Analysisは主にハンド リングによって受講生同士の反応を感じ取り、正常運動の特徴や多様性をリーズニン グする。Task Analysisは課題実行を観察、分析してそれを神経学的に考察し、受講 生で特異的な人を評価してグループでディスカッションしハンドリングする。そして Facilitationは症例を想定して治療実技を行うといった構成となっている。
 全体にこ れまでとくらべて触って感じ取る、そしてその理由を解釈し討議すると言った内容が 増えている。症例のデモンストレーションに関しても以前はインストラクターが治療 しながらそれを解説するという事が多かったが、現在は対象者さんとだけやりとりを しながら治療を展開し、デモンストレーション終了後に時間を取って受講生が「観察 のポイント」「機能」「潜在能力」「計測(メジャーメント)」についてグループ ディスカッションを行う。そして最後にグループ毎にそれを発表。発表の内容に関し てインストラクターが解説とまとめを行うといったクリニカルリーズニング形式をと るようになった。受講生の印象としても前半二週間を通して良く自分の考えをまとめ られるようになるし積極的に意見を言い合う雰囲気が例年にも増していたように思 う。
 また、神経学的に人の動きを解釈する良いトレーニングになったと思われる。一 方、治療実習で実際の症例を目の前にしたときに治療場面の展開に困っている受講生 もいたようで更なる試行錯誤や見直しも必要なようだ。3週目が終了した時点で検討 する必要があると考えている。

−実技プログラムの一部を抜粋−
「Movement Analysis」
How to touch the human body
Bipedal standing & placing arms
Stop standing
Stop standing to symmetrical sitting posture Facilitation to sitting balance Get up from supine to sitting & sit up to standing

「Task Analysis」
Reach
Take a Bottle from higher
Pick up from floor
Up stairs Facilitation one leg standing
Activity
Facilitation to Hand Function

「Facilitation」
Core control in crook lying supine
walking
 

日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成22年8月31日

 
 


当研究会へのお問い合わせ、ご質問は、下記の連絡先までお寄せ下さい。
日本ボバース研究会事務局:〒536-0023 大阪府大阪市城東区東中浜2丁目1番23号 栄泉第一ビル4階
TEL:06-6962-6722  FAX:06-6969-9667   Eメール:bobaken@nifty.com


制作:日本ボバース研究会インターネット事業部