会長コラム5月

「御礼」

 実は4月から父がすくみ足を主症状とする歩行障害に陥り、当院で集中リハを行っておりました。体調も回復し、先月山口の実家に戻ったのですが、5月30日夕刻、入浴中 に急変し、救命措置等全てを尽くしましたが永眠致しました。 76歳でした。

研究会からは花輪・生花等頂きましてありがとうございました。
 この場を借りまして深く御礼申し上げます。

 父は伊藤孝徳と申しますが、昭和九年生まれで長崎大学医学部形成外科教室の創設 期の人間でした。
 教室と言っても最初は整形外科教室の一部にあった形成外科班だったようです。  その当時の第一人者は難波先生と言ってアメリカのバースキー教授に日本で最初に 形成外科を教わった方で、(恐らく)日本に初めて形成外科を導入した方であったと 聞いています。

 しばらくは専門医制度や標榜の問題などあって形成外科自体がはっきりしていな く、皮膚科や耳鼻科、そして美容整形等が入り乱れる混沌とした時代が続いたそう で、難波(元)教授はその時代をまとめ、日本形成外科学会を法人化し、いろんな苦 労をしながら長崎大学医学部形成外科教室を日本で唯一無二の部位や疾患にあまり限 定しない「形成外科学」の中心的存在に作り上げた人だったと父が話していました。  父は難波先生の一番弟子(?)で助教授になるよう難波先生に勧められましたが、 臨床にこだわる人だったので「今さら下りの電車(山口にいたので)に乗るつもりは ありません」とお断りしたそうです。

 父は嬉野国立や大分県立等に形成外科を広めた後、山口県立中央病院に形成外科で 恐らく関西では初めて標榜を掲げた人のようです。山口県立中央病院でも30名以上の 後輩を育て、その後輩の方々が九州や四国に形成外科を広めたと聞いています。  在職中に縁のあった方々には父が大変お世話になりました。父の意志を受け継ぎ、 私自身も医療に貢献できるよう頑張りますので今後ともご指導のほど、よろしくお願 い申し上げます。 

日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成21年6月10日



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